おすすめ建築本・名著を紹介

建築系の定番書、名著をまとめました。


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出版社、または、筆者の書籍案内から引用
篠原一男『住宅論 (SD選書 49)』 非合理性を含めた人間の「生」の空間を追い、「美」を探り、「永遠性」を唱え続ける建築家、篠原一男。「住宅は芸術である」、「失われたのは空間の響き だ」、「三つの原空間」などをはじめとする12の論文で構成される本書は、今なお刺激的で示唆に富むエッセンスが凝縮された名著である。
隈研吾『10宅論―10種類の日本人が住む10種類の住宅 (ちくま文庫)』 住宅には隠そうと思っても現われてしまう「顔」がある。その一方で住宅に「顔」をもたせようと苦心する人もある。隠そうと思っても、現そうと思っても、 「顔」は住宅におのずと備わってくるものである。私たちの住宅の「顔」はどうだろう。いま日本人に最も高い関心事である住宅というフィールドで転やかに展 開される現代日本文化論。
クリストファー・アレグザンダー, 平田翰那『パタン・ランゲージ―環境設計の手引』  
藤森照信『タンポポ・ハウスのできるまで (朝日文庫) 』 なぜ、自宅の屋根にタンポポを植えようなんて考えたのか。路上観察で知られる建築探偵が、大学卒業以来の設計に挑戦、「建物に植物が寄生する美しさ」を求めて「タンポポ仕上げ」に至りつくまでの、苦闘の道のりを描く書き下ろし。
レム・コール・ハース『錯乱のニューヨーク』 コールハース知らずして建築を語るなかれ! 現代建築の巨人による伝説の書の待望の邦訳。ニューヨークでも東京でも、都市は廃墟かファシズムかの選択しかない。
吉阪隆正『ル・コルビュジェ全作品集』  
R・ヴェンチューリ, 伊藤公文『建築の多様性と対立性 (SD選書 (174)) 』 1923年のル・コルビュジエの著作「建築をめざして」以来、建築に関する著作の中で最も重要なものと位置づけられている本署は、近代建築運動の純粋主義に対し、いち早く多様性と対立性を賞揚したヴェンチューリの力作であると同時に、建築界の大きな財産でもある。建築を学ぶ人々の必読の書。
マンフレッド・タフーリ, 藤井博巳, 峰尾雅彦『建築神話の崩壊―資本主義社会の発展と計画の思想 』 著名な建築史家であり,理論家タフーリの主要論稿の訳出である。近代建築のイデオロギー的系譜を,その形態や空間,社会の変動の中で検証することを通し て,近代建築とは何であったか,知識人としての建築家が果たした役割は何であったか,そしていま建築とは何であるべきかを問う。
レオン・バティスタ・アルベルティ『建築論』 イタリア・ルネッサンス期の万能の天才アルベルティが著した建築論は、西洋建築史上2番目の古典であり、後世に大きな影響を与えた。建築技術の細部から都市問題まで、建築美の理想的特性を説いた本書は、古典主義建築の本質を説くとともに、ルネッサンスから近世へかけての古代ローマ的装飾様式の資料としても重要である。
レイナー・バンハム, 石原達二, 増成隆士『第一機械時代の理論とデザイン』 近代建築の成立と発展過程を克明に追究した不朽の名著。今世紀の多くの建築からの理論的著作、建築物、プロジェクト、ID、絵画・彫刻などを分析し理論とデザイン、および建築家相互の関係を生々しく描いている。
ルイス・マンフォード, 生田勉『都市の文化 』  
ル・コルビュジェ, 坂倉準三『輝く都市 (SD選書 33) 』 「輝く都市」はル・コルビュジエの都市計画案の中でも広く知られたものであり、20世紀の都市計画のあり方に最も影響を与えてきた都市像のひとつである。本書はその設計理念を語るものであり、都市に関心をもつ者にとっての必読の書である。
宮脇 檀『住まいとほどよくつきあう (新潮文庫) 』 「いかに住まうか」は「いかに生きるか」ということ。30年にわたって住宅設計をてがけてきた建築家が提案する住まいと暮らしのヒントの数々。「内開きの玄関扉の意味」「リビングルームの重心について」「明かりと窓と薄暗がりの関係」等々。一戸建でもマンションでもまだまだ出来る工夫は沢山。暮らしの基本を考えながら、より良い住まい方=生き方を探る洒落っ気たっぷりの好エッセイ集。
  コーリン・ロウ『マニエリズムと近代建築』  
コーリン・ロウ、フレッド・コッター『コラージュ・シティ (SDライブラリー) 』 コラージュ・シティとはコラージュを用いて描かれた理想都市のことである。著者は20世紀の都市デザインを支配してきた理想都市を「ユートピアへの未来派的ファンタジー」と「伝統的な都市へのノスタルジア」の2つに分類する。本書の中で著者が追求している都市の理想は、この2つの概念がうまく調和したもの、つまり「予言される場」と同時に「記憶の劇場」ともなる都市である。
  ルドルフ・ウィットコウワー『ヒューマニズム建築の源流 (1971年)』  
槇文彦『ヒルサイドテラス白書 (住まい学大系)』 ヒルサイドテラス、この集合住居計画は25年間の時を経て今では都市居住環境のお手本となり、代官山のシンボルとして知られている。建築面での計画のプロセスを中心に、関係者の発言から、その魅力に迫る。
藤森 照信『日本の近代建築〈上 幕末・明治篇〉 〈下 大正・昭和篇〉(岩波新書)』 開国とともに西洋館がやってきた。地球を東回りにアジアを経て長崎・神戸・横浜へ。西回りにアメリカを経て北海道へ。こうして日本の近代建築は始まり、明治政府の近代化政策とともに数多くの作品が造られてゆく。上巻では、幕末・居留地の西洋館から和洋折衷の洋館、御雇建築家による本格建築を経て、日本人建築家が誕生するまでを描く。
F.サイツ 松本 栄寿・小浜 清子『エッフェル塔物語』 19世紀末の万国博のために建造されたエッフェル塔。建設当初から賛否両論の渦にさらされ一時的なものとみなされた鉄塔が,1世紀を経るあいだにどのようにしてパリの象徴となったのか。建築,科学技術,芸術,都市問題,政治などさまざまな角度から,現代国際都市における文化遺産とは何なのかを考える。図面・写真41点。
二川 幸夫『オスカー・ニーマイヤー―形と空間』 1907年生まれ、2007年暮れ、100歳の誕生日を祝ったオスカー・ニーマイヤー。リオ・デ・ジャネイロの強い陽射しに彩られた、コパカバーナの美しい海岸の絶景に面した彼のスタジオは今も活気にあふれている。近年の作品における強烈なオリジナリティは彼の建築の独壇場のなせる技であり、それらから発信させる強いオーラは訪れる人々に強い感銘を与えている。それは説明の要らない、魂の鼓動である。彼の作り上げてきた個人の建築史―初期のモダニズム建築から、後年展開される自由な形態の表現的な建築まで―常に共通していることは、そこに作られているフォルム、空間、情景の的確さや豊かさといった質の高さであろう。「腕の立つ」建築家は、時間や様式を超えて常に名作を生み出して来たのである。
吉村 順三,宮脇 檀『吉村順三のディテール―住宅を矩計で考える』  
黒川 紀章『黒川紀章著作集 』 本全集には、黒川紀章の主要著作を「評論・思想」「建築論」「都市論」「対談」「論文・講演・インタビュー」「研究」「展覧会カタログ」「翻訳」「主要作品図録」の各分野ごとにまとめて収録した。
齋藤 裕『AALTO 10 Selected Houses アールトの住宅 』 最初期の小住宅「ヴィラ・タンメカン」(1933年)から、建築を志す者の聖地ともいわれる3大代表作「ヴィラ・マイレア」(1939年)・「アールト自邸とスタジオ」(1936年)・「アールト夏の家」(1953年)、永い間神秘のヴェールに隠されていた後期の名作「メゾン・カレ」(1953年)、最晩年の作品「ヴィラ・シルツ」(1970年)など、主要な10作品を収録。アールトの有機的な造形を「フィンガーフォーム」というキーワードで読み解き、そのイマジネーションの源を探求したエッセイ、主要作品のプラン年表、見学可能な作品情報も収録した、アールト・デザインの真髄が収められた決定版です。
William Allin Storrer 岸田 省吾『フランク・ロイド・ライト全作品 』 20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライトが1886年から1959年の間に設計した建物のうち、実際に建設された470に及ぶ作品すべてを、取り壊された約100作品を含め、隠れたエピソードを交えて紹介する。
ジョン ピーター、John Peter、小川 次郎、 繁昌 朗『近代建築の証言 』 近代建築運動の生きた歴史について、ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトほか59人が自身の建築観や思想などを語ったインタビューを収録。20世紀モダニズム建築を支えた潮流が伝わる貴重な歴史書。
レオナルド ベネヴォロ、Leonardo Benevolo、 武藤 章『近代建築の歴史』 近代建築史の古典的名著、待望の復刻。建築と都市の関係性を重視し、技術・社会・文化といった多元的な背景を含めて叙述。近代建築の全体的パースペクティブを著した現代性を失わない通史。1978~79年刊の上下巻の合本。
原 広司『集落の教え100 』 建築家原広司が、そのライフワークである世界の集落調査をとおして受けた空間デザインに関する教え100フレーズは、『建築文化』1987年4月号を初出とする。本書は、初出から十年余、それら100のキーフレーズそれぞれに熟成された書下ろしの論考および充実した補注を加え、かつ100集落の写真・図版を添えて構成し、決定版としたものである。
神谷 武夫『インド建築案内』 インドの278の都市・村における612の建物をカラー写真入りで紹介したガイド。インドを北・東・西・中・南の地域に大別し、さらに州で分類して都市ごとに収録。建物名・建設年代・設計者名・建築様式の分類を記し、解説・地図を付す。巻末に五十音順の建築家索引・地名建物索引・一般用語索引・インド建築史年表がある。―今、インドの建築が面白い。
外尾 悦郎『ガウディの伝言 (光文社新書) 』 形、数字、謎の部屋…サグラダ・ファミリアの彫刻家が読み解く天才建築家のメッセージ。
井上 章一『つくられた桂離宮神話 (講談社学術文庫)』 〈桂離宮の発見者〉とされるドイツの建築家ブルーノ・タウトは1933年に来日、翌年「ニッポン」を刊行し、簡素な日本美の象徴として桂離宮を絶讃した。著者は、タウトに始まる桂離宮の神格化が、戦時体制の進行にともなうナショナリズムの高揚と、建築界のモダニズム運動の勃興を背景に、周到に仕組まれた虚構であったことを豊富な資料によって実証する。社会史の手法で通説を覆した画期的日本文化論。
田中文男、小澤普照、安藤邦廣、 工藤圭章『現代棟梁・田中文男 (INAX BOOKLET) 』 木を熟知し、社寺や民家の修復、現代住宅や店舗までを手がけ、闊達な歩みで木造建築の可能性を探り続ける現代の棟梁・田中文男。次代へ向けて、人を育て、知と技術を伝える田中文男の仕事とことばを紹介する。
太田博太郎『カラー版 日本建築様式史 』 これまでの常識が大きく書き換えられつつある先史時代から、ポスト・モダンの現代にいたるまで、日本建築様式史の全過程を、270点余りの写真や図面と共に解説。コンパクトな日本建築解説書。
マルク・ブルディエ『同潤会アパート原景―日本建築史における役割 (住まい学大系 49) 』  これまでの同潤会アパートの研究や調査が、生活論と機能論を中心としてきたのに対し、ここでは建設当時の状況を、設計原図、完成当時の写真によって語り、 18年に亙る同潤会組織の動向、全アパート群の軌跡、また、日本建築史における意味を再考しつつ、当時の東京にそれらが出現した決定的瞬間を定着しようとするものである。
シークフリード・ギーディオン『空間・時間・建築 1、2 新版 』  学術書 生活の一部としての歴史/われわれの建築的遺産/新しい可能性の発展/建築における倫理性の要求/アメリカの発展
平松剛『光の教会―安藤忠雄の現場』 時はバブルの真っ只中。しかし教会には建設資金がない。不思議なことに、そこに建築家は光明を見いだしていた。だが肝心の設計には未だ光明が訪れない…。ものづくりに賭ける人々が挑んだ苦難と感動を軽妙に描くノンフィクション。
磯崎 新、藤森 照信、安藤 忠雄、 伊東 豊雄『住宅の射程』 建築家とは何か、住宅設計のモラルとは? 日本建築界をリードする4人が贈る、建築家を志す人への熱いメッセージ。2006年1月から開催されたギャラリー・間20周年記念連続講演会「21世紀の住宅論」の記録。
鈴木博之『建築は兵士ではない (1980年) 』   
長谷川堯『神殿か獄舎か (SD選書)』   モダニズムを震撼させた衝撃の名著。「大正建築を論じながら、建築というものの本質にまで届くような指摘をし、さらに、はっきりと、現状の日本の、さらに世界の建築を“オス”と相対化してみせた」
磯崎新『建築の解体―一九六八年の建築情況』   1960年代の多様化してゆく建築の手法を追跡。ホライン、アーキグラム、ムーア、アレグザンダー等7人の建築家について論じる。30年前、ポストモダンの到来を予告した書。1975年美術出版社刊の復刻。
長谷川堯『建築をめぐる回想と思索 (1976年) (キサデコールセミナーシリーズ〈2〉)』   
都市デザイン研究体『日本の都市空間 』 近の急激な都市の変化の動向に対し、建築家は新しい都市的なビジョンの把握を迫られている。本書は、西欧の蓄積のみを追求してきた都市空間の造形に対し我が国の伝統的な都市空間の形成を再評価し、その現代的な意義と方向づけを行なった労作であり、また建築家以外の方々にとっても、日本の都市空間の形成が興味深く理解できるようビジュアルな編集がなされている。
20世紀建築研究編集委員会『20世紀建築研究 (10+1別冊)』 本書の特徴は、20世紀の全体を時代順に区切るのではなく、テーマ別、すなわちときには絡み合う複数の系(セリー)によって構成することにある。これは一直線に進化する目的論の建築史ではなく、斜めに読む建築史であり、世紀の終わりにおいて、主に30代による若手の建築家と研究者が描いた『20世紀建築研究』である。
ケヴィン・リンチ, 丹下健三, 富田玲子『都市のイメージ 』 イメージアビリティ。この独自の概念を提唱する本書は、かつて、都市デザインの世界に新風を吹き込んだ。以来およそ半世紀。著者ケヴィン・リンチの卓抜な視点は、今もなお清冽な光を放つ。美しく、楽しい、喜びある都市の姿とは。都市に暮らす人びとの視覚・心理・行動様式に着目し、豊かな生活拠点を築くためのデザイン原理を考究する。読み継がれる名著の新装版。
ジェイファーブスタイン, ミンカントロウイッツ, 高橋鷹志『場所との対話―人間の空間を理解するための42章』 場所を、単に空間自体としてではなく、人間、家具、機械や行為と一体となった環境として捉え、そこに積極的に関わることで、場所というものを理解しようとする試み。実習問題を散りばめたワークブック形式の本。
塚本由晴+西沢大良『現代住宅研究 (10+1 Series) 』 塚本由晴、西沢大良がそれぞれ独自のテーマを設定し、設計詳細図から多くの住宅を読みとく。住宅図鑑さながらの豊富な図面とデータを掲載。
松村秀一『「住宅」という考え方―20世紀的住宅の系譜 』 プレハブ、マンション、建売、ニュータウン…「住宅」とは何者か?いま私たちが身をおく、ごくありふれた家、町、風景を問い直す。
多木浩二『生きられた家―経験と象徴 (岩波現代文庫―学術) 』 空間のアルケオロジー。“家”を、住むだけの“容器”としてではなく、人間的な時間や空間が織り込まれた複合する“テキスト”として捉え、そこに輻輳する人類の思想と想像力を掘り起こす。“家”という場に投影された社会・文化の多義性と、人間存在の混沌を見極めるスリリングな現象学―。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
鈴木博之『現代建築の見かた 』 現代建築はどこへ行くか。建築史の第一人者が12のキーワードを駆使して現代建築の多様な表現と社会との関わりを明快に読み解く画期的入門書。詳細な注と写真多数収録。
せんだいメディアテーク・プロジェクトチーム『せんだいメディアテーク コンセプトブック』 せんだいメディアテークの理論と実践、ハードとソフトをすべて公開。そのコンセプトはいかに現実と格闘し、鍛え上げられていったか。オープン1500日後の詳細な運営レポートを付与。2003年刊に次ぐ増補新版。
前川 国男『建築の前夜―前川国男文集』 ル・コルビュジェに師事し、戦前戦後を通じて日本建築界に大きな足跡を残した建築家・前川国男。彼が生涯追い求めた〈近代建築〉とは何だったのかを探る。
リチャード ロジャース、フィリップ グムチジャン、野城 智也他『都市、この小さな惑星の』 建築家リチャード・ロジャースが「都市のあるべき未来像=サステナブルな都市」を提言する。それは、公正な都市、美しき都市、創造的な都市、エコロジカルな都市、ふれあいの都市、コンパクトで多核的な都市、多様な都市である。
B・ルドフスキー 渡辺 武信『建築家なしの建築 (SD選書 (184)) 』 副題に「系図なしの建築についての小さな手引書」とあるとおり、本書は世界各地の無名の工匠たちによる風土に根ざした土着建築を一堂に会してパノラマ的に紹介した図集である。ルドフスキー自身が語るように、これは「私たちの建築的な偏見を探検する旅の出発点を示す」「一種の旅行案内」なのである。
八束 はじめ、吉松 秀樹『メタボリズム―1960年代 日本の建築アヴァンギャルド (INAX叢書)』   1960年代に黒川紀章、菊竹清訓、槙文彦、大高正人らによって担われた日本最初の建築・都市デザイン運動を捉え直す一冊。
斎藤 裕『Louis I.Kahn Houses―ルイス・カーンの全住宅:1940‐1974』   没後30年、建築のカリスマ、ルイス・カーンの原点。世界初・待望の全住宅作品集。
斎藤 裕『カーサ・バラガン』 メキシコで活躍した建築家、ルイス・バラガン。ピンクや赤の鮮やかな色づかい、彫刻的な壁、水を駆使した建築で知られるバラガンの作品について、斎藤裕が解説。バラガン邸、プリエト邸などのカラー写真多数収録。
『ポストヒューマニズムの建築―ハンネス・マイヤーとルートヴィヒ・ヒルベルザイマー 』 理論的基盤は常に危うくもモダニズムは全世界を制覇した。しかしその初期、芸術的詩学にも集産主義的機械論にも抗した者がいた・反人間主義・形式主義者=マイヤーとル-トヴィヒ・ヒルベルザイマーにポストモダンの萌芽を見る。
  和風建築社『村野藤吾のデザイン・エッセンス』  
中山繁信『現代に生きる「境内空間」の再発見―都市におけるその魅力を探る (Architecture dramatic)』   わが国の集落の構造や都市環境のあり方を考える時、「境内空間」を抜きにしては語れないのではないか。境内を宗教的な視点からではなく、都市空間を構成する一要素として捉え、考察する。
鈴木博之『建築の世紀末』   
Rem Koolhaas『S,M,L,Xl 』 『Delirious New York』(邦題『錯乱のニューヨーク』)の著者であり、カルト的存在でもあるオランダ人建築家レム・コールハースは、建築物を「カオス的な冒険」にしたいと語っているが、おそろしく壮大な本書『S,M,L,XL』はまさにそんな1冊になっている。トロント在住のデザイナー、ブルース・マウも制作に協力している本書は、自由奔放なエッセイ、日記の抜粋、写真、建築設計図、スケッチ、漫画、そしてイメージの超現実的なモンタージュをつなぎあわせた巨大なコラージュに仕上がっている。さらに、禅の雰囲気を漂わせるおおまかな用語解説に加え、現代建築から慣習的思考を振り払い、都会の絶望をぬぐい去ることを意図した寓話集も収録されている。コールハースはあるエッセイのなかで、有機的、科学的、機械的、そしてロマン的な表現形式が融合した日本のメタボリスト・ムーブメントを称賛している。メタボリストの手法は、コールハース自身の革新的で折衷主義的なビジョンに相通ずるといえる。本書には、そんなコールハースの率いる建築事務所オフィス・オブ・メトロポリタン・アーキテクチャ(O.M.A.)が手がけた住宅、邸宅、オフィス、タワー、図書館、大学、文化複合施設などのプロジェクトがずらりと並ぶ。不連続でごた混ぜの内容に当惑する読者もいるかもしれないが、建築家やプランナー、デザイナーの目には、しばしば常軌を逸するこの作品集は刺激的なアイデアの宝庫と映るはずだ。

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